バイオテクノロジー

当社は、バイオ分野ないしはバイオテクノロジーにおける問題の解決(バイオテクノロジーの発展)と、何らかの問題に対するバイオテクノロジーによる解決(バイオテクノロジーの応用)を提供します。では、バイオテクノロジーとは、何なのか?

バイオテクノロジーを広く捉えますと、”生物に関係する技術”です。ヒトも含め、地球上には多種多様な生物が存在します。それら全てに関わり、また、生物の有用性を活かす技術が、バイオテクノロジーです。バイオテクノロジーには、生物そのものを使う技術、酵素などの生体構成成分を使う技術、生物の生産物を使う技術、生物を模した技術、生物を制御する技術、環境を制御する技術、医療技術などが含まれます。

大昔は、人類は、狩猟採集を行なっていたといわれています。狩猟採集は、動物、植物の特性を知り、効率よく食糧を得る技術です。収穫物を貯蔵や調理していれば、それも技術です。食糧を得る、貯蔵する、調理・加工する、といったバイオテクノロジーは現在でも行われており、また、発展を続けています。

農業や畜産の開発は、狩猟採集時代のブレイクスルーだったと想像できます。それらで人類の生活は一変し、食糧不足の心配が軽減されました。人類は農作物、家畜の品種改良を進め、それらの疾病対策をし、さらに、天候や気候の影響を受けにくい設備を考案してきました。現在でも技術の改良は続けられており、加えて、環境負荷の低減を目指した排気、排水技術の開発も進められています。

自然界では、生物は環境を作ります。代謝反応で物質を変換、分解、合成することで、その生物にとって好ましい環境を整えます。いくつかの生物種で共同して環境を整えることもあります。そこには、肉眼では見えない小さな生物である微生物(細菌など)が大きな働きをします。微生物を上手く利用するのも、バイオテクノロジーです。それにより、水や土壌の浄化が可能です。食品を発酵させるのにも微生物を利用します。抗生物質などの物質生産にも微生物が利用されます。ヒトの健康に寄与する腸内細菌のコントロール技術も開発が進んでいます。一方で、微生物には未同定な遺伝資源が豊富にあり、多くの可能性が残されています。

バイオテクノロジーは、ヒトの生活を快適にします。感染症予防のための消毒や空気の浄化、害虫や害獣の駆除などで技術開発が行われています。衣服や机などのタンパク質汚れを落とす酵素洗剤もバイオテクノロジーによるものです。抗菌加工にも関わっています。

衣食住の心配が低減され、文化レベルが上がると、ヒトは、より良い生活や不自由しない生活を求めるようになりました。人間工学に基づく日用品の設計、バリアフリーや音声案内、スマートデバイスによる健康管理にもバイオテクノロジーは貢献しています。

文明が発達し、平均寿命が延びると、健康長寿が注目されるようになりました。そして、食事や運動ではカバーできない部分を、サプリメントや医療に求めるようになりました。病気の治療技術が発展した後は、予防の需要が伸びると予想されます。サプリメントや予防法の開発に、バイオテクノロジーは欠かせません。

従来は実験動物が使われていた薬の開発も、動物愛護の観点から、生物を模したチップや、コンピューターシミュレーションに置き換わり始めています。コフォート研究などでは、ビッグデータ解析技術も取り入れられています。バイオテクノロジーはデータサイエンスを取り入れて、それらに貢献しています。

その他にも、バイオテクノロジーは、絹や麻などの天然繊維の生産、紙製品の加工、超冷凍による食糧の長期貯蔵、バイオエタノール、化粧品開発、メンタルケアなどに関わります。AIとの連携による義手や義足の開発にもバイオの知識が必要です。昆虫食や培養肉などの新しい食材の研究開発も進められています。宇宙に生活圏を拡げるために、バイオに研究開発費が投入されています。

上記の通り、バイオテクノロジーは、古代から現代にかけて、そして将来に向け、人類に欠かせないものです。

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