微生物

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イチロー選手の生涯打率は?と聞かれて、0.322(れいてんさんにいにい)とはあまり言わない。3割2分2厘という方が分かりやすい。もう少し下まで正確に言うと、0.322216となり、「れいてんさんにいにいにいいちろー」とは言わないでしょう。この小数点以下の単位には名前があり、(「割」は元の1/10ということで、単位のときには使われない。)3分2厘2毛2糸1笏6微となる。ここで出てきた「微」が馴染みのある単位で、10-6、すなわちミクロ又はマイクロと呼ばれる単位である。大部分の微生物の細胞1個の大きさは数μm(マイクロメートル)。17世紀にレーウェンフックがビールの中で見つけた酵母がこの大きさで、顕微鏡でようやく観察できる。これより小さいウイルスなどは光学顕微鏡では観察できない。「微生物」とは、このように顕微鏡レベルの小さな生物の総称であり、細菌、真菌、原生動物、藻類など多様な生物が含まれる。転じて微小、微細、微動だにしない、これらはみな「ごくごく僅か」であること、正確には10-6程度を指す(!?)と思われる。

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